遅ればせながら、新婚旅行その1(2)

■5月3日(火)
この日は偶然にも、若松市内の福島県立博物館で「ふくしま応援自由演奏会@会津」が開催される事になっており、女川のDっさんと多吹のJackくんが前日遅くに会津若松入りしていました。出来れば一緒にお茶でも…と思ったのですが、さすがに遅い時間でしたので断念しました。その代わりに、前日に買っておいた「あわまんじゅう」を差し入れる事にしました。

ホテルの朝食はバイキングです。宿泊代金にワンコインプラスのバイキングですので、食材の種類としてはそれ程多くはないのですが、それでもしっかり朝食を食べる観点としては十分です。それに何と言ってもボクのお好みである「こづゆ」がメニウに入っており、美味しく頂いてからチェックアウトしました。

最初に向かったのは自由演奏会が開催される福島県博物館です。会場に着いてからウロウロしておりますと、DっさんとJackくんがやって来ました。何分濃い二人ですから、100m離れていても識別可能であります(笑)。二人の他にも宮城から参戦する方がいらっしゃるようなので、皆さんで食べて、と「あわまんじゅう」を託して即撤収し、若松駅前のレンタカー屋さんに向かいます。

レンタカー屋さんでD社のブーンをお借りして、進路を南に取ります。最初に向かうのは、下郷町の「大内宿」です。連休中は大内宿までの主要ルートである国道118号線が大渋滞し、辿り着くまでに何時間も掛かると言う情報がありましたので、迂回ルートである日光街道をひた走った結果、大内宿の裏の駐車場に入るまでに30分程待ちましたが、それでも出発から2時間で到着する事が出来ました。

動き出す前にまずはトイレに行きます。すると、近くにいかにも学校らしき建物が見えます。校門こそありませんが、小さな2階建ての校舎、体育館、そしてプール。何だろうと思いながら見回ってみると、まず時計が止まっています。花壇が少々荒れています。よく見ると、江川小学校大内分校と書いた立て札がありました。まさかと思って調べてみると、2005年度一杯で本校に統合され、閉校になっておりました。

自分が卒業したわけでも、何か縁がある訳でもないのですが、過疎化によって学校や分校が消えていき、そして建物も無くなり、そして更地になる…自分が卒業した学校が廃校になり、そして校舎さえも無くなると言うのはどれだけ切ない事なんだろうかと思いました。

それから大内宿を縦横無尽に歩き回り、お土産を買い漁ったり、お昼ご飯で岩魚の塩焼きや手打ち蕎麦を食べたりしました。蕎麦もなかなか美味かったですが、岩魚の塩焼きは頭から尻尾まで丸々食べる事が出来まして、また機会があれば食べてみたい一品であります。

散々歩いて疲れたと言うのもありますので、14時頃に大内宿を後にし、対向車線で大渋滞になっている車の列を尻目に、下郷町でもう一つの観光スポットである、「塔のへつり」へ向かいます。案内に従って車を走らせるのですが、何だか袋小路&行き止まりの雰囲気がプンプンであります(苦笑)

とは言え、さすがに案内に従って行き止まりは有り得ませんので、しばらく走ると現地に到着します。ここは川沿いに出来た岩の造形美が特徴です。「へつり」とはこの辺りの方言で「危険な場所」と言う意味だそうで、確かに危険そうな場所です。ある程度の所までは歩いていけるように吊り橋や歩道があるのですが、ちょっと先は崩落しており、立ち入り禁止になっています。

かみさんは「何だ、ここまでしか行けないのか」とガッカリしていましたが、ボクは吊り橋を渡る時に小学生が走って揺らすのに怯え(かみさん爆笑)、狭い階段に怯え(ここでもかみさん爆笑)、崖っぷちを見ては怯え(またかみさん爆笑)、これ以上怖い思いをするのはイヤだ、と早々に撤収してきました。お土産は大内宿でじゃんじゃん買いましたので、ソフトクリームを食べてから立ち去りました。結局かみさんが笑い過ぎて苦しんだのが唯一の収穫でした(苦笑)

それから進路を南西に取り、まずは南会津町田島まで向かいます。特段どこに寄るって訳ではありませんが、何か買い物するものがあればスーパーに寄ろうと言う思惑です。走っていると、徐々に雨が降り出し、強くなっていきます。でも、ボクらが外歩きをしている間は雨が降らなかったので、御の字です。

田島でちょっと買い物をして、今度は進路を北西に取って只見町へ向かいます。只見町は電力開発の町ですが、近年は着実に過疎化が進行しています。以前は中学校が3校ありましたが、近年になって統廃合で1校のみになりました。車で走っていると、小学校の隣りに廃校になった元中学校の校舎があったりします。ここでも何となく切なさを覚えるのです。

この日お世話になった宿は、民宿「只見荘」です。何と言ってもJR只見駅の真ん前ですので、普通は交通至便!と言う所ですが、路線であるJR只見線が赤字ローカル線の極みでして、只見駅に発着する列車が上下合わせて一日数本ですので、場所が割合分かりやすい位の感じです(苦笑)

宿には17時頃に到着しまして、夕食は18時から。折角只見に行くのだから、と通常メニューに山菜づくしの追加メニューを付けてもらっています。他の宿泊客の皆さんは普通にビールや地酒を飲んでいますが、ボクは酒を我慢してリンゴジュースを飲むことにしますが、ご主人から冗談かと思われる始末(苦笑)そりゃあこの見てくれだったら酒を飲むのが普通でしょう。かみさんは地酒を嗜んでいました。美味しかったそうです。

この宿も無線LAN対応でございますので、ちょちょっと設定をしてネット接続OKです。この日も結構動きましたので、翌日に備えて早めに眠ることにします。

おやすみなさい。次は最終日、「遅ればせながら、新婚旅行その1(3)」に続きます。