遅ればせながら、新婚旅行その1(1)

東日本大震災から2ヶ月経とうかと言うゴールデンウィークを使って、新婚旅行に行ってまいりました。とは言え、1週間もまとめて休みを取ると有休を相当消費してしまいますので、ボクとかみさんの行きたい所を決め、3日ずつ日程を組んで行くことにしました。

そんな訳で、新婚旅行その1はボクの立案による「奥会津探訪」となりまして、5月2日から4日の3日間で出掛けてまいりました。その足跡を追っていきますが、特に写真は撮影しておりませんので、もっぱらテキストが長く続く事になるかと思います。ごめんなさい(苦笑)

■5月2日(月)
普段仕事に行くよりも早くウチを6時50分頃に出まして、近所のバス停を7時に出発します。世間一般は結構平日モードですが、何分朝が早いので特に混雑もせず、7時50分仙台駅東口発会津若松行きの高速バスに乗り、いざ出発です。

途中混雑や渋滞もなく、会津若松駅には10時半前に到着し、ここから若松市内観光に入ります。仙台には「るーぷる仙台」と言う仙台市内観光周遊バスがありますが、会津若松には「ハイカラさん」と言う観光周遊バスがあります。バス案内所で一日フリーきっぷを買うと、今さっきバスが出たので、次の発車は11時とのこと。

大人しくバス停で待つか、今晩泊まるホテルに荷物を預けに行くか考えますが、結局ホテルまでしばらく歩いて、荷物を預ける事にしました。丁度ホテルの前には「ハイカラさん」のバス停がありますので、次のバスの到着を待ちます。当日は雨こそ降らないものの、やや風が強めでして、ちょっと寒いなあと思いつつ。やって来たバスに乗り込み、鶴ヶ城界隈で降ります。

最初に立ち寄ったのが「会津酒造資料館」です。ここは酒造りの道具や、工程を無料で見ることが出来ます。ただし、見終わったら土産物売り場に出るようになっていますので、何も買わずに出て来られるかな?って仕掛けになっています(笑)

そこから少々歩いて鶴ヶ城へ。折角なのでお城の中へ入ることにします。すると、お城の入場券売り場の隣りで、「麟閣」と言う茶室と、「御薬園」と言う庭園のセット入場券が売られていましたので、そちらに乗ることにしまして、まずはお城に入ります。

一応平日であるとは言え、GWの谷間だけあって、そこそこの人出です。色々な展示物の説明書きをじっくり見るには厳しく、結果的に急ぎ足で回る事になってしまいます。そして天守閣まで登り詰め、周りを見渡しますが、結構風が強く、飛ばされそうになります(苦笑)

さて、お城の内覧も終え、「麟閣」も見て回った所でお腹も空いてきましたので、お昼ご飯にします。どこで食べようか思案した結果、お城の入り口にある茶屋に行きました。ボクはソースカツ丼、饅頭の天ぷら、馬肉のライスバーガーを、カミさんは会津ラーメン、饅頭の天ぷらを頂きました。

結果、お会計は1500円。ソースカツ丼が900円、会津ラーメンが600円ですので、他のメニウの会計はどこかに行ったのではないかと思われましたが、伝票に「サービス」と書いてありましたので、他のメニウはサービスしてくれたんだなと理解したのでした。さすが観光都市。ビバ若松。

次はまた「ハイカラさん」に乗り、御薬園に向かいます。若松の中心部から若干離れたこの場所は、会津藩松平家の庭園として管理されています。仙台に野草園と言う植物園がありますが、こちらに似ている存在かも知れません。二人ともこう言うのに造詣がありませんので、一回りして撤収してしまいます。

お次は飯盛山に向かいます。戊辰戦争で命からがら逃げ延びた白虎隊士が、炎に包まれた鶴ヶ城を見て、「本丸が落ちた」と思い込んで命を絶った悲劇の舞台として比較的有名なスポットです。何分山ですので、白虎隊士の墓に辿り着くには比較的長い階段を上って行かなくてはなりません。しかし、時間的余裕もそれほどない事から、二人で500円を払い、動く歩道に乗ってラクチン山登り(苦笑)

山を下って来た所で、資料館にも立ち寄ります。ボク的には白虎隊士の悲劇は誰でも知っているものだと思っていましたが、それは会津出身者の常識に過ぎないようでして、カミさんは詳しく知らなかったそうです。これで市内観光はおしまい、「ハイカラさん」の最終バスに乗る前に柳津名物「あわまんじゅう」を買い込み、あとは一路ホテルに向かいます。

今晩の宿は中町にある「ホテルニューパレス」です。利用した部屋は「特別室クィーン」でございます。何と部屋の広さが50平米!普段済んでいるアパートよりも更に広いのです。お風呂も洗い場が広く、ぶっちゃけ横になろうと思えば出来る位です。あまりの広さに二人でびっくりし騒ぎ始めます(笑)

それから夕食を食べに出掛けます。ホテルから徒歩10分位の所に割烹・会津料理「田季野」があります。ここの看板になっているのが「わっぱめし」と言います。簡単に言うと、スギやヒノキの薄板を曲げて輪にしたものに蓋と底を付けたのを「曲げわっぱ」と言いますが、「わっぱめし」はこれを使って作った釜飯と考えると分かりやすいでしょうか。

二人とも、載せられる具材を全種類載せたわっぱめしを注文。それに会津ならではの馬刺と饅頭の天ぷら、ボクはこづゆ(会津の郷土料理。貝柱で出汁を取ったものに、色々な具材を入れた汁物です)を頂きました。二人ですっかり満足してホテルに戻りました。

これで1日目は無事に終了です。このまま書いていくと尋常ではない長さになりますので、2日目は「遅ればせながら、新婚旅行その1(2)」に続きます。