概ね一段落

■7月9日(土)
この日は多吹さんの慰問演奏のお手伝いで、多賀城市内の特養老人ホーム「多賀城苑」に夫婦でお邪魔しました。去年の同じ時期にも伺ったのですが、コンサートホールの類ではないにも拘わらず、なかなか良い響きがする場所です。

午後に多賀城小学校で合奏練習をし、早くもヘトヘトになります。だって全曲通すんですもの(苦笑)ボクがヘトヘトになる曲目は以下の通り。

♪旧友(C.タイケ)
♪上を向いて歩こう
♪四季の童謡 夏メドレー
♪ふるさと
♪演歌メドレー
♪きよしのズンドコ節

何でヘトヘトになるのかと言うと、どの曲も休みが少ないんですよ。それをボク一人でユーフォを吹くもんですから口がモゲてフガフガになるのであります(苦笑)

当初は楽器紹介はない予定だったんですが、実際演奏を始めてみるとあまりにサクサク進行するものですから、急遽アポ無し楽器紹介を挿入する事になります。いわゆる無茶振り楽器紹介ショーです。

木管楽器セクションは「プー」と音を出したり、せいぜい音階を吹く位でお茶を濁しますが、金管はペットの「必殺」に始まり、ホルンは何だかのコンチェルト、ボントロは「ローマの祭」の酔っぱらいソロと、次第にハードルが上がっていきます。

続くボクがちょっと考えてチョイスしたのは「北の宿から」。あんまり長いのもアレかなと思い、1フレーズで止めた所、番長から「続き!」の声が。さすがに断りましたけど、1コーラスやっても良かったかな、と言う気がしました(笑)

■7月23日(土)
管楽では何回か慰問演奏をしている若林区のデイサービスに、この日はPWOと若吹の合同で慰問に出掛けます。今までは専ら多吹さんのお手伝いで慰問演奏に出掛けておりましたが、若吹としては震災後初めての本番になります。

管楽で演奏した時には20人弱で演奏しましたので、演奏スペースは特に問題なかったのですが、今回は25人位の人数+ドラムセットを収めるため、バリチュー&バスクラ以外のメンバーは立奏と言う事になりました。今回のお品書きは以下の通りです。

♪青い山脈
♪日本愛唱歌アルバム
♪涙そうそう
♪日本の情景「夏」
♪上を向いて歩こう
♪演歌メドレー

一番驚いたのは、演歌メドレーの後半辺りでそこそこ揺れる地震が発生した事です。立奏していたメンバーは目眩かと思ったらしいですが、座っているボクらには明らかに地震と分かりまして、吹きながらややビビっておりました(苦笑)

終了後一時解散しまして、翌日のコンクールの練習のため、一路塩釜へ向かったのでした。

■7月24日(日)
吹奏楽コンクール宮城県大会職場・一般の部の本番当日です。今年は震災の影響も大きく、ボクがお手伝いをする利府吹さんを含めて、たったの8団体が参加します。代表枠は通常と同じ3団体になりますし、名取さんが全国3出でお休みされますので、県代表を狙いたい団体にはお得かも知れません(笑)

会場となる岩沼市民会館は、ホールそのものは普通に使用出来ますが、例年駐車場として使用している周りの広い土地が、震災で家を無くされた方々の仮設住宅用地になりましたのと、有事の備えも考慮して、無観客のコンクール開催となりました。演奏者も演奏終了後はホールから出なければなりませんし、いわゆる開会式や閉会式もありません。

今回の利府吹さんの演奏曲は、課題曲に「シャコンヌS」、自由曲に「アッピア街道の松」となります。6月から練習を重ね、メンバーを集めてこの日に臨みます。課題曲の冒頭はユーフォのソリとなりますが、何分ユーフォがボク一人ですので、何かと「ソリスト」と呼ばれてしまうのです。ソリスト言うなや、やめてけれ(苦笑)

そんなわけで、朝はせとさんにお迎え頂いて、現地へ向かいます。幸いにも演奏メンバーの中に近隣の病院で働いている方がおり、そちら関連の駐車場をこそっと使わせて頂くことが出来るためです。基本的には車での来場NGとなっているので、本当にありがたい限りです。

集合は12時半です。場内は例年に比べて非常に閑散としていますが、しばらく振りに再会する面々も多く、何だか嬉しくなります。でも、来年からはこの部門も地区大会から開催になるらしいので、こんな風景も無くなってしまうのでしょうか。

あとは時間で動いていきまして、14時に本番です。指揮者のSー1大将さんは結構細かい配慮が行き届いていて、本番にも変な緊張感なく臨むことが出来ました。ただ、客席にいるのは役員関係と審査員だけと言う事で、何とも言えない違和感がありました。演奏終了後は写真撮影、ミーティングで解散です。以後ホールには入れませんので、15時位に岩沼を後にします。

若吹のメンバーはその頃、PWOのメンバーと合同練習をしていますので、せとさんには松森まで送って頂き、そこでお別れします。練習場所に入っていくと、指揮者ひびやんがgdgdかつ要所を締めた合奏っぷりで進行していました。そんなひびやんからの第一声は、「あれ、黄色い服は?」黄色い服は、利府吹さんのステージ衣装のことですが、もちろん借り物なのでお返しして来ております(笑)

そんな感じで、7月は色んな方の指揮で演奏なり合奏なりする機会が多くありました。殆どは非常に勉強になる事が多かったのですが、一部例外もありました。何と言いますか、「合奏での指揮」を「指揮者体験コーナー」と勘違いしているとしか思えない、全く音楽的素養のない方の自己満足レベルの合奏でした。そんな体たらくに付き合わされる側の迷惑と言うか、時間の浪費について少しは考えて頂きたいなあと思ったりもしたのでした。

コンクールは残念ながら銅賞でした。色々と良い勉強をさせて頂きましたが、ボクの力量も足りませんでしたし、メンバーがある程度集まってからの練習時間も足りなかったりしたように感じます。それでも色々と苦心しながらここまで運営されてきた皆さんには、本当に頭の下がる思いです。